専攻医インタビュー

専攻医3年目

確かな総合力を獲得できる環境 “チーム力の強さ”も大きな魅力です

確かな総合力を獲得できる環境
“チーム力の強さ”も大きな魅力です

山形大学小児科での専門研修を選んだ理由を教えてください。

小児科に興味をもったきっかけは、大学3年の「研究室研修」で小児循環器グループを回った際、心エコーや心カテをする先生方の姿が、すごく“かっこいい”と感じたことや、小児患者の皆さんに接する際の先生方の明るく優しい笑顔を見たことでした。小児科は成人科とは異なり、お子さんの成長を見守ることができ、全身を診ることが特徴である一方、小児循環器、小児神経、小児がん、新生児医療など、専門領域を深く追求できることにも魅力を感じ、小児科に進もうと決めました。
研鑽の場として山形大学小児科を選んだのは、山形県の小児医療の中心的存在であり、すべての領域に経験豊富で優れた先生方が揃っていること。3次救急にも対応し、小児の重症疾患への対応や管理も学べるなど、小児科医として確かな総合力を養うことができ、教育・指導体制も充実しているからです。

小児科医として大きなやりがいや喜びを感じるのはどんな時ですか。

ある日、重症アトピー性皮膚炎の患者さんが受診しました。来院されたときは危険な状態にあり、直ぐに入院してもらうことになりました。その際、親御さんが抱えている事情や問題を考慮しながら、病気のことや治療方法について丁寧に説明をし、親御さんが納得し、安心感をもっていただけたことで治療もうまくいき、皮膚はキレイになり、元気になってミルクもたくさん飲めるようになりました。このように、お子さんは適切な治療を行うことで見違えるほど元気な姿を見せてくれるなど、治療の成果が目に見えやすいことも特徴です。小児科医にとって一番のモチベーションアップは、小児患者の皆さんの元気な笑顔です。悩みや不安にしっかり寄り添いながら、ベストな治療を提供し、親子の笑顔をつくることは、小児科医として何物にも代えがたい大きな喜びです。

医局や病院の雰囲気、働きやすさについてはどうですか。

山形大学小児科の先生方は明るくて優しく、指導熱心であり、人間的にも尊敬できる先生ばかり。積極的に声掛けをしてくださるなど質問や相談をしやすい雰囲気づくりがされており、安心して研鑽を積むことができます。
看護師さんをはじめコメディカルのみなさんも、わたしたち専攻医のことをとても気にかけてくださり、質問すれば熱心に教えてくださいます。各診療科の先生にも相談しやすいなど、“仕事のしやすさ”という面でも優れた病院です。安心して主体的に診療に臨むことができるため、小児科医として大きく成長する場としても理想的な環境にあると感じています。

小児科の専門研修を通して成長したことは何でしょうか。

小児科では患者さんが入院となったとき、入院するお子さんの世話を保護者などが行う「付き添い入院」が必要となります。保護者の方に付き添いをお願いする際に、たとえば兄弟姉妹がいるか、頼れる親戚はいるか、場合によっては付き添い入院が望ましくないこともあるなど、家庭のさまざまな事情を考慮し、サポートが必要なら地域の支援制度の活用などベストな方法を提案することも小児科医としての重要な役目です。病気の治療だけではなく、お子さんの成長と生活も勘案した医療を通して、“全人的な視点”が身に付いたと感じています。

小児科医をめざす先生方へメッセージをお願いします。

山形大学小児科は教育・指導体制がとても充実しており、研究活動も活発で学習機会も豊富にあります。大学病院であるため、同学年や年代が近い医師が多くいることも特徴で、他科へのコンサルトや相談がしやすいことも魅力でしょう。さらに3次救急で緊急性の高い重症患者の診療などでは、医局の先生方が協力し合い、一つのチームとして対応に当たるなど、みなで協力して助け合う“チーム力の強さ”も山形大学小児科の大きな特徴だと感じています。
専攻医となると、より高度な勉強と同時に仕事の責任も増え、プレッシャーや不安を感じることもあるでしょうが、指導やフォロー体制が充実しており、“チーム力の強さ”が特徴の山形大学小児科なら安心です。小児科に興味があり、どこで研鑽を積むか迷っている方は、自信を持って山形大学小児科をおススメします。

専攻医2年目

働きやすく、学びの環境としても最良の場所人間としても大きく成長することができます

働きやすく、学びの環境としても
最良の場所
人間としても大きく成長することができます

山形大学小児科での専門研修を選んだ理由を教えてください。

もともと、こどもが大好きだったので、医学部に進学した頃から小児科医をめざそうと思っていました。小児科は細分化されている成人科とは異なり、小児患者の皆さんの心身を総合的に診る診療科であることや、こどもたちの明るい未来を創るという、社会的意義の大きな仕事であることも小児科に進もうと思った理由です。
大学4年の実習で山形大学小児科を回った際、医局がすごく明るくて活気があり、先生方の小児患者の皆さんに対する優しい眼差しや小児医療に対するひたむきな“熱さ”に魅了され、小児科医をめざすなら山形大学小児科だと決めていました。

小児科医として大きなやりがいや喜びを感じるのはどんな時ですか。

お子さんは症状を上手く伝えられないことが多いため、小児科の診療では普段のお子さんの様子を知っている保護者の方からの情報も重要となります。家庭環境なども詳しく聞くことがあるため、保護者の方との信頼関係の構築は欠かせません。一つの言葉でも、相手によって感じ方が異なるため、一人ひとりに合わせた丁寧なコミュニケーションを心がけながら、小さな不安にもしっかり寄り添い、そうして信頼関係を徐々に築いていくことで、お子さんと保護者の方の希望と、自分の思っているベストな治療が一致していくようになります。それを実現できたときは医師としての大きな醍醐味を感じますし、治療によって快方に向かい、元気な姿で病院を後にしていく小児患者の皆さんの笑顔と、保護者の方の安心した笑顔を見られるのは、小児科医になって良かったなと実感できる、すごく嬉しい瞬間です。

医局や病院の雰囲気、働きやすさについてはどうですか。

専攻医1年目は連携施設で研修をしたのですが、小児科と産婦人科は常に協力関係にあるため、大学時代の同期が産婦人科に在籍していたことで情報交換や相談がとてもしやすく、同期がいることの心強さを改めて実感しました。山形大学医学部附属病院には相談しやすい同期や年齢の近い先生方も多くいますし、教育・指導体制も充実しているため、安心して診療に臨むことができる環境です。
山形大学小児科の先生方は指導熱心で、みなさんこどもが好きということもあり優しい先生ばかり。質問や相談することに躊躇するような環境ではありませんし、聞けばみなさん快く答えてくださいます。
また、普段からお子さんの傍でケアを行い、保護者の方とも近い距離にいる看護師さんたちに相談やアドバイスを求めることも多々あるのですが、看護師のみなさんもすごく協力的で、困っているときには声を掛けていただけるなど大変心強く、学びの環境として最良の場所だと感じています。

小児科の専門研修を通して成長したことは何でしょうか。

「初期研修を始めたころは教科書通りに行かないことが多く、座学と臨床との違いを実感し、自分で考える診療や、問診、身体診察の大切さを学びました。そして小児科の専攻医となり、与えられる責任も増え、日々、小児患者の皆さんや保護者の方々と深く関わるようになったことで、信頼関係を築くための“コミュニケーション力”や、病気を治すだけではなく、治療後の生活まで考慮し、こどもの未来を育む家庭の場や地域社会まで目を向けるといった“包括的に診る力”が身に付きました。それに伴い人間としても大きく成長したように感じています。

小児科医をめざす先生方へメッセージをお願いします。

未来を担うこどもたちの命を守ることは、未来の社会を創ることです。お子さんの数は少なくなっていますが、だからこそ、小児科医の果たす役割や社会的貢献は非常に大きく、そして何といっても、こどもたちの笑顔を生み出すという、大きな喜びと幸せとやりがい感じることができる素晴らしい診療科です。
山形県は小児科医が不足しており、逆にいえば、それだけ若い小児科医の活躍できる場が多く、成長できるチャンスも豊富にあるなど、モチベーション高く仕事ができることも大きな魅力でしょう。小児科に少しでも興味のある方は、ぜひ一度、山形大学小児科に見学にきていただき、医局の雰囲気や小児医療の魅力を肌で感じてください。共に小児科医として成長し、こどもたちの未来と笑顔を守る喜びを一人でも多くの先生と一緒に味わうことができたら嬉しく思います。